わたしの生まれてきたわけは

そんなことを書いています。

起きたから、

今日も起きた。

最近は、夜なかなか寝付けなくてだいたい4時12時の8時間催眠。10時にアラームをかけているけど、聞こえもしない。

 

昨夜はとくに今読んでいる小説で頭と心がぐちゃぐちゃになっているところだった。

 

「くちなし」

彩瀬まるの短編集で7つの愛の物語が収録されている。

読んで貰えば分かるが、訳がわからない。読んでいると、この世であってこの世ではない、しかし美しい世界が目の前に広がる。

わたしにはまだこの短編集を上手く表現するための言葉を知らない。

 

この本が、高校生直木賞を受賞しているらしいがおそらく相当な議論の末に決定されたのではないかと思う。なんて大人びた高校生達なの。さすが本好きの子達は当時のわたしとは選ぶ本が違う。

 

と、思う半面、高校生であれば案外すんなりファンタジーの領域で読めてしまうのかも知れないとも思った。そのくらいぶっ飛んでいる。

 

25歳。私も社会に出ればまだまだ小娘ではあるが、一応大人に分類される年齢だ。それなりに紆余曲折な人生を送ってきた。ピュアさが足りないのかも知れない。

いやでもそんなことで終わらせたくないほど私の心は乱された。なぜなら、理解に難しいモノ達があまりにも美しいから。

文字なのだ。わたしが読んでいるのはどう見たって文字。ただ、読んでいる間中ぶっ飛んだ世界が美しく目の前に広がっている。

 

実はまだ読み終わっていなくて、あと3編残っている。

彩瀬まるの世界に振り回されに行きたいと思う。